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膠原病(SLE)のまとめブログ

このサイトの管理人(草餅)です。 彼女が膠原病(SLE)になり、治療を進めていく上で、勉強したこと、どんな治療をしたのかを、忘れないようにするためと、同じ病気の方へ情報の共有が出来ればと思いブログを書いています。

入院55,56日目-膠原病(SLE)

免疫抑制剤(プログラフ)-①

今回は、プログラフについて、
改めて確認したいと思います。

免疫抑制剤(プログラフ)とは?

成分名:タクロリムス(Tacrolimus)
商品名:プログラフカプセル プログラフ顆粒 グラセプターカプセル
現在、世界77ヶ国において発売されている免疫抑制剤です。1993年にアステラス製薬(旧 藤沢薬品工業)によって発売された日本発の医薬品となります。

開発の経緯

1984年、筑波にあった探索研究所の研究グループによって、プログラフの元が誕生します。
(コードネームは、FK506)

その後、アメリカのPittsburgh大学のスターツル教授と共同研究をし、臨床試験開始され予想以上の劇的な効果が得られました。
多施設によるPIII試験が欧米で実施されプログラフの有効性が客観的に確認され、世界中で承認されるようになります。

プログラフの特徴

プログラフは、筑波山麓から採取された放線菌(Streptomyces tsukubaensis)の代謝産物で、シクロスポリン(CYA)より約100倍強い活性があります。
※シクロスポリンも免疫抑制剤の一つです。(1969年にノルウェーの土壌に含まれていたTolypocladium inflatum から発見されました)

シクロスポリン(CYA)とは全く異なる化学構造を持つ新規マクロライド化合物で、T細胞活性化を選択的に阻害することにより強力な免疫抑制作用を出します。

プログラフの承認の流れ

1990年6月、生体部分肝移植の臨床試験から臨床応用が開始。
(肝移植後の拒絶反応の抑制に高い有用性を示す)

1993年 「肝移植における拒絶反応の抑制」を効能 ・効果として「プログラフカプセル・注射液 」が誕生。
1994年 「骨髄移植における移植片対宿主病の治療 」
1996年 「腎移植における拒絶反応の抑制 」の効能・効果が追加。
1999年 「拒絶反応およびGVHD予防が承認。効能・効果を「骨髄移植における拒絶反応および移植片対宿主病の抑制」 に変更。
2001年 「心移植 」拒絶反応の抑制を効能・効果として顆粒を含むすべてのプログラフ製剤について承認
2003年 「肺移植 」
2005年 「膵移植 」
各、拒絶反応の抑制を効能・効果として顆粒を含むすべてのプログラフ製剤について承認

2000年 「全身型重症筋無力症(胸腺摘出後)の治療において、ステロイド剤の投与が効果不十分、または副作用により困難な場合)」を、
効能・効果としてプログラフカプセル0.5mg・1mgで承認。(2001年には顆粒も承認取得)

2005年 「関節リウマチ(既存治療で効果不十分な場合に限る)を、効能・効果としてプログラフカプセル0.5mg・1mgで承認。

2007年 「ループス腎炎(ステロイド剤の投与が効果不十分, 又は副作用により困難な場合)」が効能・効果としてプログラフカプセル0.5mg・1mgで承認。

2009年 「潰瘍性大腸炎(ステロイド剤の投与が効果不十分, 又は副作用により困難な場合)」が効能・効果としてプログラフカプセル0.5mg・1mg・5mgで承認。

簡単なまとめ

国内で開発された新しいタイプの免疫抑制薬。
カルシニューリン阻害薬と呼ばれ、免疫系のリンパ球に特異的に作用する。
他系統に比べ骨髄抑制にともなう血液障害が起こりにくい。

元々は拒絶反応抑制薬として開発されたが、重症筋無力症や関節リウマチ、潰瘍性大腸炎など免疫疾患に対する治療薬として効能が拡大された。
一般製剤の「プログラフ」に加え、1日1回服用タイプの徐放性製剤「グラセプター」も発売されている。

非常に効果の高いお薬となりますが、何度もお伝えしているように免疫抑制剤」は効果がある分、副作用もあります。
次回はそのあたりをまとめてみます。



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