膠原病(SLE)のまとめブログ

このサイトの管理人(草餅)です。 彼女が膠原病(SLE)になり、治療を進めていく上で、勉強したこと、どんな治療をしたのかを、忘れないようにするためと、同じ病気の方へ情報の共有が出来ればと思いブログを書いています。

治療開始58,59,60日目-膠原病(SLE)

マルチターゲット療法について

ループス腎炎の治療法の紹介です。
うちもこの療法で治療しているということが調べていて分かりました。

現在、彼女は、
膠原病(SLE)(全身エリテマトーデス)の発病に伴い、ループス腎炎を発病しています。

その治療として、
ステロイド剤(プレドニン)
免疫抑制剤(セルセプト(MMF))
免疫抑制剤(プログラフ)
この3つのお薬を服用中です。

薬の効果、効能、メリットデメリット、副作用など、色々調べていたところ、「マルチターゲット療法」という治療法に気づきました。
調べてみると色々と分かるものですね笑

マルチターゲット療法とは?

ステロイド
・ミコフェノール酸モフェチル(セルセプト(MMF))
・タクロリムス(プログラフ)

この3つの薬を服用し併用療法を行うことを、「マルチターゲット療法」と呼ぶそうです。

マルチターゲット療法の信憑性は?

中国の腎センター26施設で、ループス腎炎患者を対象にランダム化比較試験をし、その有効性が発表されたそうです。
中国と聞くと信憑性が無さそうですが、日本国内の様々な病院や研究グループなどでも同様の試験をし、有効性が発表されています。
ですので、発表結果を信じても大丈夫そうです。

※ランダム化比較試験
評価のバイアス(偏り)を避け、客観的に治療効果を評価することを目的とした研究試験のこと。

マルチターゲット療法の効果は?

この治療法を行うには、免疫抑制剤(セルセプト(MMF))が必要となります。
しかし日本では「セルセプト」の保険適用が2015年7月31日まで適用されていませんでした。
(ループス腎炎に対して承認という意味)

詳しくはこちら、

入院46日目-膠原病(SLE)

入院47日目-膠原病(SLE)

治療効果の狙いとして、

ステロイド

体の中の炎症を抑える。体の免疫力を抑制させる。

ミコフェノール酸モフェチル(セルセプト(MMF))

プリン代謝拮抗作用。
接着因子発現の抑制作用。

免疫を担当するリンパ球の増殖を抑制するのが主な目的となります。
(ループス腎炎は自己免疫疾患=本来攻撃する必要のない正常なものまで、免疫機能が攻撃してしまうため)

タクロリムス(プログラフ)

T細胞を標的としたカルシニューリン阻害薬

T細胞活性化を選択的に阻害する主な目的となります。
(病気や何かに感染した時など、体内ではT細胞が悪い菌を攻撃してくれます。ですが、自己免疫疾患になると「T細胞」が正常なものまで攻撃してしまう)

このように、全体として大きくみたら同じような効果ですが、狙いとしてはそれぞれの薬が違う作用をします。
こうゆう併用療法は「マルチターゲット療法」と呼ばれるです。

結果的には?

この治療法を行ったすべての人に効果がある。ということではないと思います。
ただ、それまで従来の治療法と比べてみた場合に、病院の言葉でいうと「寛解(かんかい)に達する」のが早くなるのだそうです。

寛解(かんかい)に達する=症状が落ち着いて安定した状態を指すのだそうです。(完治とは違います)
「病気の症状が一時的に軽くなったり、消えたりしている状態のこと。このまま完全に治る可能性もあるし、再発する可能性もまだある状態。

あとは、ステロイド剤の減量が従来の治療法より早く出来るというのも特徴ということでした。

同じ「ループス腎炎」で、治療されている方もたくさんいらっしゃると思います。
「マルチターゲット療法」という治療法があるということも覚えておいてくださいね。

うちは、現在この治療法になっています。

気になった方は、主治医の先生に質問してみるといいと思います。
メリットデメリットをきっちり教えてくださると思いますので。

ご参考になれば幸いです。



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