入院10日目-膠原病(SLE)
膠原病(SLE)(全身性エリテマトーデス)および、
ループス腎炎の治療方法が決まりました!
もう一度明日、先生から説明がありますが、
治療方法(治療方針)が決まりましたのでご報告します。
病院:東京女子医科大学病院
今までの検査としては、
・採血・採尿
・レントゲン検査
・MRI
・CTスキャン
・腹部エコー
・唾液腺検査 唇に針
・皮膚生検(結果待ち)
・骨髄生検(結果待ち)
・耳鼻科 検診
・皮膚科 検診
・腎臓内科 検診
・血液内科 検診
※腎生検 体の状態により、不可になりました。
「先生方の検査結果からの判断」
・腎臓の尿たんぱく以外の他の数値には特に異常が見られない。
・腎生検をすれば、確かにより精密に検査方法が出るけど、ステロイドを使うという点に関しては、3型も4型もあまり薬に差がない。
・腎生検をそれでもする。と判断する場合には、それは結構急いだほうがいいくらいのレベルらしいが、彼女の場合はそこまでは必要ないのではないか。ということになりました。
そして、
「症状認定」
病名①:全身性エリテマトーデス
病名②:ループス腎炎
病名③:抗リン脂質抗体症候群
治療は、一番症状が重くなるであろうとされるところを基準にして行われる。
今回は、ループス腎炎。
血球質食症候群がもしあればそれに対して行うが、血球には現在問題がないので、ループス腎炎に対して治療を行う。
組織型は本来は腎生検を行って判断するが、ASPによる凝固能異常や、バイアスピリン内服中であることから、腎生検はリスクが高く行うことは不可と認定。
「補足」
→実は、一時期視界が変になることがあり、それで脳神経外科を受診→脳梗塞と認定出来ないぐらいの小さな脳梗塞の発見。
その時の先生が、膠原病(SLE)が原因で脳梗塞を引き起こすことがあるので、受診するように紹介状を書いてくれる(順天堂大学病院への紹介)
そして、膠原病(SLE)が発覚し、定期健診を受けていました。
※バイアスピリンは、血液をサラサラにするお薬です。(血液が凝固しないようにする薬)(脳梗塞対策)
腎生検をした時に、出血が止まらないと、それこそおおごとになってしまうので、先生方の判断で不可となりました。
ループス腎炎は1から6まであり、今回は3.4型のいずれかと思われる。
この理由は、補体血症、抗DNA体高値、尿中の顆粒円柱出現を踏まえて最も疑わしい型と認識している。
3.4型はいずれも再発する可能性もある。
完治はできないとされている。
これらを放置すると、透析が必要になるような腎不全がいずれ起こってしまうためステロイド治療は必要である。
今回の治療はステロイド+免疫抑制剤によるしっかりとした治療が必要。
「治療方法」
ステロイド剤(プレドニン)
+
免疫抑制剤(セルセプト(MMF))
・ステロイドについて
体重×0.5㎎/1日を使用することが必要。よって48キロの彼女は45㎎/1日を摂取。
45㎎を4週間続け、その後は2週間ずつ10%の割合で減らしていく。
ステロイドが37.5㎎/1日に減るまでは基本的に入院は必要である。
外出は一切不可。
退院しても、20㎎くらいになるまでは職場復帰は難しい。
要相談で週2回くらいなら出勤できるかもしれないが、免疫が下がっているので人混みには基本的にいかないほうが良い。
退院後も2週間に1回は通院が必要で、10㎎くらいに減るまでは通院は絶対。
・免疫抑制剤について
MMFを選んだのは副作用の無月経を回避することにつながるため。
他の免疫抑制剤でオーソドックスなのは、エンドキサンパルス療法と呼ばれる点滴のこと。
今回はMMFを使う。
■接種方法
錠剤 ステロイドが1日9粒前後
これに免疫抑制剤や胃薬、その他の薬を服用。
■副作用について
ステロイドの副作用
①感染症にかかりやすい。(手洗い・うがい・マスク着用・インフルエンザ予防接種は絶対)
ここに関しては予防薬を内服する。(ファンギゾンシロップ・バクタを使用)
②血糖値の上昇
必要であれば、血糖降下薬やインスリンを使用。
③コレステロールの上昇
必要であれば、内服薬を使用
④血圧の上昇
必要があれば、内服薬を使用
⑤不眠
⑥骨粗しょう症(ここに対してはVitD製剤内服)
⑦胃炎・胃潰瘍(胃薬服用)
⑧白内障(なりやすいということなので、年に1回は眼下に通って確認してもらうこと)
⑨浮腫(最初ステロイド薬が多いと顔が一気にむくむ。量が減れば基に戻る。)
⑩肩やおなかまわりに脂肪が勝手についてしまう。量が減れば基に戻る。
⑪下痢、腹痛
上記が副作用として起こりやすい。特に顔の腫れは気になる人が多いかもしれないということでした。
from 膠原病(SLE)のまとめブログ http://ift.tt/1sSCrvs