入院13日目-膠原病(SLE)
膠原病(SLE)(全身性エリテマトーデス)についてのお話です。③
治療の流れと、入院期間についての説明です。
今回の治療のメインは、
膠原病(SLE)(全身性エリテマトーデス)の影響で、
「ループス腎炎」が発病してしまったので、そこの治療を一番に行います。
そして、治療法は、
「MMFという療法」を選択しました。
理由としては、
①2015年7月~ 日本でも解禁された治療法(海外での実績あり)
②無月経のリスクがなくなった。
③点滴ではなく飲み薬なので、摂取しやすい。
主に、この理由で決めました。
具体的な治療について
ステロイド剤(プレドニン)
+
免疫抑制剤(セルセプト(MMF))
・ステロイドについて
体重×0.5~1㎎/1日を使用することが必要。よって48キロの彼女は45㎎/1日を摂取。
計算が合いませんが、初期投与量20~60mg/日程度で開始するようです。
45㎎を4週間続け、その後は2週間ずつ10%の割合で減らしていく。
ステロイドが37.5㎎/1日に減るまでは基本的に入院は必要である。
外出は一切不可。
退院しても、20㎎くらいになるまでは職場復帰は難しい。
要相談で週2回くらいなら出勤できるかもしれないが、免疫が下がっているので人混みには基本的にいかないほうが良い。
退院後も2週間に1回は通院が必要で、10㎎くらいに減るまでは通院は絶対。
・免疫抑制剤について
MMFを選んだのは副作用の無月経を回避することにつながるため。
他の免疫抑制剤でオーソドックスなのは、エンドキサンパルス療法と呼ばれる点滴のこと。
今回はMMFを使う。
■接種方法
錠剤 ステロイドが1日9粒前後
これに免疫抑制剤や胃薬、その他の薬を服用。
■副作用について
ステロイドの副作用
①感染症にかかりやすい。(手洗い・うがい・マスク着用・インフルエンザ予防接種は絶対)
ここに関しては予防薬を内服する。(ファンギゾンシロップ・バクタを使用)
②血糖値の上昇
必要であれば、血糖降下薬やインスリンを使用。
③コレステロールの上昇
必要であれば、内服薬を使用
④血圧の上昇
必要があれば、内服薬を使用
⑤不眠
⑥骨粗しょう症(ここに対してはVitD製剤内服)
⑦胃炎・胃潰瘍(胃薬服用)
⑧白内障(なりやすいということなので、年に1回は眼下に通って確認してもらうこと)
⑨浮腫(最初ステロイド薬が多いと顔が一気にむくむ。量が減れば基に戻る。)
⑩肩やおなかまわりに脂肪が勝手についてしまう。量が減れば基に戻る。
⑪下痢、腹痛
上記が副作用として起こりやすいそうです。
特に顔の腫れは気になる人が多いかもしれないということでした。
入院期間について
これは、人によってかなり変わります。
膠原病(SLE)(全身性エリテマトーデス)で、
「ループス腎炎」を、「MMFという療法」で治療する場合。
まず、実際の治療に入るまでに、検査入院となりますので、検査のために始めに2週間くらいは必要です。
(検査しても、すぐには結果が出ないため)
※彼女の場合は、腎生検が出来なかったので、少し早めの治療の開始となったんだと思ってます。
そして、「MMFという療法」ですが、
ステロイド剤(プレドニン)を飲みます。
体重×0.5~1㎎/1日を使用することが必要。
最初に決められた量を4週間続けます。
その後は、2週間ずつ10%の割合で減らしていく。
ステロイドが37.5㎎/1日に減るまでは基本的に入院は必要である。
外出は一切不可。
ということは、一番入院期間に影響が出そうなこととして、
その人の体重に比例しそうです。
ステロイドが37.5㎎/1日に減るまでは基本的に入院は必要である。と言われていますので、
<目安として>
60kgの場合→最初は、60mg×4週間 その後、48mg×2週間 43.2mg×2週間 38.9mg×2週間
(最初の検査期間が2週間あると思うと、計12週間(約3ヶ月)必要ということになります)
50kgの場合→最初は、50mg×4週間 その後、40mg×2週間 36mg×2週間
(最初の検査期間が2週間あると思うと、計10週間(約2.5ヶ月)必要ということになります)
40kgの場合→最初は、40mg×4週間 その後、36mg×2週間
(最初の検査期間が2週間あると思うと、計8週間(約2ヶ月)必要ということになります)
実際の入院期間は、先生とも相談になると思いますので、この通りにはならないと思います。
※体重が重ければ重いほど、入院期間が長いと覚えてください。
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