膠原病(SLE)のまとめブログ

このサイトの管理人(草餅)です。 彼女が膠原病(SLE)になり、治療を進めていく上で、勉強したこと、どんな治療をしたのかを、忘れないようにするためと、同じ病気の方へ情報の共有が出来ればと思いブログを書いています。

入院12日目-膠原病(SLE)

膠原病(SLE)(全身性エリテマトーデス)についてのお話です。②

昨日の話の続きになります。
具体的な治療方法についての説明です。

膠原病(SLE)(全身性エリテマトーデス)の治療方法について、

膠原病(SLE)(全身性エリテマトーデス)は、色々な症状があります。
個人差がかなりありますので、その人その人で治療方法が違います。

同じ、膠原病(SLE)(全身性エリテマトーデス)でも、
その人の症状によって、治療方法が違う。ということを覚えてください。

では、彼女の場合ですが、

症状として、
病名①:全身性エリテマトーデス
病名②:ループス腎炎
病名③:抗リン脂質抗体症候群

この3つに特定されました。

理由としては、

病名①:全身性エリテマトーデス
昨日のブログ記事で書きましたが、認定に必要な、4項目に該当するため。

病名②:ループス腎炎
膠原病(SLE)(全身性エリテマトーデス)では、併発する可能性が高い疾患の一つになります。
採血、採尿により、症状が著しく現れているため。
※ループス腎炎については、後日詳しく説明します。

病名③:抗リン脂質抗体症候群
様々な場所の動脈血栓症や静脈血栓症、習慣流産などの妊娠合併症が起こりやすいようです。
また、動脈血栓症としては、脳梗塞や一過性脳虚血発作が多くみられるようです。
閉塞する脳血管の部位により様々な症状が出るようです。

※彼女の場合、膠原病(SLE)(全身性エリテマトーデス)の発見に繋がった、ほんとに小さな脳梗塞があります。

具体的な治療方法について

治療方法は、人それぞれになります。と言うのも、
治療は、一番症状が重くなるであろうとされるところを基準にして行われます。
今回は、「ループス腎炎」
血球質食症候群がもしあればそれに対して行いますが、血球には現在問題がないので、ループス腎炎に対して治療を行うことになりました。

ですので、その人その人に出ている症状によって、一番に治療しなければならない症状が違います!

そして、「ループス腎炎」は、放っておくと大変な重い症状になります。

どうなるかというと・・・
放っておくと、最終的に、人工透析が必要なぐらいの重たい病気に・・
※詳しくは後日に・・

さらに詳しい今回の治療方法について

「ループス腎炎」の治療方法としての、現在の日本の選択肢として、

定番とされる。
①パルス療法
三ヶ月かけて点滴を月一回、計3回する療法でステロイドを直接流します。
デメリットは無月経になり妊娠に影響あるそうです。
ほとんどは、40代の人が無月経になることが多く、20代であれば1割にも満たないけど、リスクはあるとのことでした。

特に、35歳以上の方には、しっかり説明するそうです。
ただ、選択肢が少し前までにはこれしかなく、やらざるをえないという状況だったそうです。

MMFという療法。
海外では認定されています。
上記のパルス療法とまったく同等の力があるそうです。
こちらは点滴ではなく飲み薬。
デメリットは、妊娠中、授乳中には飲めません。
(その期間はステロイドだけをひたすら飲んで治療することになるので、リスクはあります)

こちらは、2015年7月~ 日本でも解禁された治療法になります。
効果も海外でも立証され、無月経のリスクがなくなりました。

プログレスという日本でしか使われてない療法。
こちらも飲み薬で、妊娠中とかにも飲んでもOK。
ただし、科学的にどのくらい効果があるのかが出ていない。
治療に有効だとは思うが、海外での実例がないので、他の二つのほうが療法としては確か。

妊娠中も飲めることから、リスクは一番少ないと思われるが、海外での立証がないようです。

今回の治療法としては、

彼女とも話しをしながら、
②の、MMFという療法。で、進めることにしました。
ステロイドを使うというリスクはありますが、人工透析をするリスクに考えたら、治療しないわけにもいきませんので)



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